2017/04/23 Sun

シャバット(安息日)は喜びの日である。
というのはその日に人は十全に自分自身となるからである。
そのためにタルムードはシャバットをメシアの時代の先駆けと呼び、メシアの時代を終わりなきシャバットと呼ぶ。
それは財産や金が嘆きや悲しみと同じくタブーとなる日である。
時が打ち破られ、純粋なあることが支配する日である。
歴史的にこれの前身であるバビロニアのシャパトゥは、悲しみと恐れの日であった。
現代の日曜日は娯楽の日であり、消費の日であり、自己から逃避する日である。
世界的に調和と平和を守る日として、また人間の将来の先駆けとなる人間的な日として、シャバットを回復すべき時がきているのではないかと問いたくなるのである。
(E.フロム 「生きるということ」第3章の1)

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