生物系実習第4回【肺機能の測定】

物系実習第4回 肺機能の測定

肺気量

一回換気量(VT):安静時一回の呼吸で肺に出入りする気体の量。正常成人で約500mlである。

最大吸気量(IC):機能的残気量より随意的に最大努力して吸入できる気体の量。正常成人で約2,000mLである。

予備吸気量(IRV):最大吸気量と一回換気量との差。

予備呼気量(ERV):機能的残気量より随意的に最大努力して呼出できる気体の量。正常成人で約1,000mLである。

肺活量(VC):最大吸息した後、随意的に最大呼出して呼出される気体の量。正常成人で約3,000mLである。

 

以下の3つはスピロメータでは測定できない。

残気量(RV):最大呼出したときまだ肺内に残存する気体の量。

機能的残気量(FRC):呼吸筋がすべて弛緩したときに肺内に残留する気体の量。

前肺気量(TLC):最大吸息したときに肺内にある気体の量。

 

パイロメトリーの評価

  • 正常型・・・%VC≧80%かつFEV1%≧70%
  • 拘束性換気障害・・・%VC<80%かつFEV1%≧70%
  • 閉塞性換気障害・・・%VC≧80%かつFEV1%<70%
  • 混合性換気障害・・・%VC<80%かつFEV1%<70%

 

拘束性換気障害:肺のふくらみそのものが阻害されて起こる。肺線維症、間質性肺炎、肺腫瘍、重症筋無力症など。

閉塞性換気障害:気管のとおりが阻害されておこる。気管支喘息、慢性気管支炎、びまん性汎細気管支炎、気管支拡張症、肺気腫、肺嚢胞症など。